冬に売上が伸びる入浴剤。寒い地域が湯船につかる割合が一番高いわけではなかった

入浴剤を入れてお風呂に入るのが好きなマコトです。

冬の訪れとともに、寒い夜にお風呂にゆっくり入るのはとても気持ちがいいですよね。また朝起きて、沸かしたてのお湯につかる朝風呂も気分転換には最高です。思わずこのまま長居したくなることもしばしばでした。

寒い季節は湯船につかる人が増えるが、寒い地域が湯船につかる割合が一番高いわけではない

国内1,300社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネットによる「お風呂時間に関する意識調査」(2021.02.25) によれば、「毎回湯船につかる」割合は冬が70.4%と最も高く、春が58.7%、秋が58.3%、最も低い夏が38.4%でした。

寒い季節のほうが湯船につかる人が多いならば、寒い地域ほど湯船につかる割合が高いのかというと、そうではなく、四国がもっともお風呂につかっている割合が高いそうです。おもしろいですね。

さて、季節が巡り、3月も中旬を過ぎて桜の開花を聞く時期となり、春本番を迎えようとしています。ここで1度、この冬の入浴剤の売上ランキングはどうだったかを調べてみたくなりました。

というのも、当社の流通気象コンサルタントが監修し作成した「商品前線」において、入浴剤が取り上げられ、夏の終わりから秋の訪れとともに、入浴剤前線が全国に到達し始めるとあり、気になっていたのです。

「商品前線」とは、当社が提供するさまざまな季節商品の売れ始めやピーク、収束期を予測するサービスです。スーパーマーケット、ドラッグストアにおける、全国6,000万人規模の購買情報を統計化した当社の購買データと、過去3年分の気象データ、気象庁が発表する3か月予報を掛け合わせ、当社の流通気象コンサルタントが監修し作成しています。

入浴剤前線を振り返る

まずは、昨年発表した入浴剤前線を見てみましょう。

入浴剤前線(売れ始め期)
入浴剤前線は他の前線と比べ、不規則に到達します。8月中旬頃、最高気温が33℃を下回るのに合わせて中国・四国地方から売れ始めます。その後、九州・近畿・東北・関東が8月下旬、9月上旬に中部へ前線が到達する見込みです。北海道では気候の違いの影響で、販売数が伸び始めるのは最高気温が26℃を下回る頃であるため、9月上旬の前線到達となります。

引用:「シチュー、白菜の売れ始めはいつ?「今秋の前線」を発表 ~気象データ×購買データでシーズン商品の「売れ始め期」を予測~ 」(プレスリリース/2020.08.27)

では、実際に売上の伸びを見てみましょう。

当社の購買分析ツール「ドルフィンアイ」で見てみます。興味深いこととして、昨年から今年にかけて、ほぼ全ての月で前年と比べて売上を大きく伸ばしていることが分かります。

そして、入浴剤前線通り、9月以降にも売上が伸びていることが分かります。これは、新型コロナの影響で家にいる時間が増えたこともあり、家でくつろぐ時間が増えたからなのでしょうか?

さて、ウレコンで入浴剤の売上ランキングを見てみましょう。

入浴剤の売上ランキング1位は、「バブ ミルキーアロマ」

1位は、「バブ ミルキーアロマ」(花王) でした。

リピート率も平均の約2倍とファンの多い商品です。マコトも昔からバブ シリーズを楽しんでいるので、納得の1位です。

冬は過ぎ、春、そして夏に向かっていきますが、引き続き入浴剤を楽しみたいと思います。