次に京都を訪問することを夢見て、大ヒット商品「伊右衛門」を楽しむ

今は炭酸水を飲むことが多いのですが、以前はいろいろなメーカーのお茶をたくさん飲んでいたまことです。その中でも発売当初からよく飲んでいたのは、サントリーのペットボトル入り緑茶「伊右衛門」です。ただ、冒頭に書いているように、炭酸水を飲むことが多くなりお茶を飲む量が減り、結果として「伊右衛門」の購入回数も減っていました。実は、報道によれば、たまたまでしょうが伊右衛門の売り上げは2005年をピークに減少傾向にあったそうです。

しかし、最近また「伊右衛門」の購入回数が増えてきました。というのも、2020年4月のリニューアルから緑色のお茶となり、その鮮やかな緑色が気になったので、再び購入するようになったのです。「伊右衛門」は、今年の日経トレンディと日経クロストレンドによる「2020年ヒット商品ベスト30」にまで選ばれる大ヒットとなっており、この裏側に迫った日経クロストレンドの記事では、その好調さが伝えられています。

ペットボトル入り緑茶4大ブランドで長年最下位だったが、リニューアル前後1カ月で売り上げが約2倍に伸長。スーパーでの売り上げは4月のリニューアル後、5月の第1週を除いて4大ブランド中1位をキープしており(サントリー調べ)、コンビニでも首位争いをするほどだという」

引用:ヒットの黄金律「伊右衛門」崖っぷちからの脱出劇 奏功した超大型リニューアル(日経クロストレンド)

リニューアルのポイントは大きく4点だったそうです。

  1.  茶色だった液色を本来の緑茶に近い緑色に
  2.  緑色でもお茶らしい味を新たに開発
  3. 容器を覆っていたフルシュリンクラベルを、液色がよく見えるような幅の狭いロールラベルに変更
  4. ロールラベルを巻きやすくするために四角い容器を採用(従来は竹筒形状)

中身、容器、ラベルを全部一新する大掛かりな取り組みだったそうです。

個人的には、ちょうど今年の大河ドラマ『麒麟がくる』で、主役をくったといわれるほどの名演技で再び大きな注目を浴びていた本木 雅弘さんと宮沢りえさんのCMの好印象も大きくブランディングに寄与したとも思っています。

さて、「伊右衛門」の売上動向はどうなっているのでしょうか? ウレコンを早速見てみましょう。

日本茶・麦茶ドリンクの市場1位を走る「伊右衛門 525ml」

「伊右衛門」は、日本茶・麦茶ドリンクの市場で1位となっています(集計期間:2020年09月01日~2020年11月30日)

リピート率も、平均リピート率を超えるように、定番商品として復活を遂げているようです。

実は伊右衛門がグーグルトレンドで話題になったのは9月

最後に、グーグルトレンド(世界中の検索トレンドがチェックできるツールです。検索回数の多いキーワードやトピックの人気度の動向がグラフで表示されます)で、「伊右衛門」の過去1年間のトレンドを調べてみましょう。

グーグルトレンドを見ると、一番検索されて話題だったのは、9月の前半でした。このことから推察すると、リニューアルによって販売数が伸び始め、さらに夏以降に支持がどんどんと高まってきたのではないかと思います。その結果が、上記で紹介した売上1位になっている理由なのかも知れません。

最後に、やはりお茶ですので、茶葉の選定がとても重要ですね。ご存知のように「伊右衛門」は、サントリーと創業200年以上の京都福寿園による共同開発商品です。学生時代に京都に住んでいたこともあり、定期的に京都を訪問しています。そのときにはたいてい京都福寿園のお店に訪問して、商品を購入しています。いろいろなお茶を楽しめるお店で、お土産選びに最適です。

最後に京都を訪問したのが、コロナの影響が出始めた今年の2月前半でした。次に京都を訪問できるのがいつか分かりませんが、それまでは「伊右衛門」を楽しんでおこうと思います。