「災害級の猛暑」という言葉まで登場した今年の夏。皆さんいろいろな商品で対策をとっているようです。True Data広報のⅮ子が購買データを見たところ、7月後半の週には経口補水液が前年の2倍以上売れゆきでした!このほかシャツに吹きかけて体を冷やす商品や叩いて使う保冷剤なども急上昇。データにも今年ならではの「異変」が表れています。そんな中話題になっているのが、今週アイスメーカーから相次いで発表された「アイスの一時販売休止」。今回は販売休止が発表された二つのアイスのデータを見てみます。
カップに入ったかちわり氷「アイスボックス」
7月31日に一時販売休止が発表された森永製菓の「アイスボックス<グレープフルーツ>」はザクザクと噛み砕けるグレープフルーツ風味のカップ入りかちわり氷。ウレコンのランキングでは12位です。
購入者の年齢層を見てみると
カテゴリ全体と比較して20~40代の若い世代が買っていることがわかります。ナトリウムやビタミンCが配合されているので、スポーツドリンク感覚で運動後などに食べることも多いのかもしれません。
サクサクのかき氷「サクレ」
8月6日(月)に一時販売休止が発表されたフタバ食品の「サクレ」はウレコンランキングで15位。レモンスライスが乗っていて見た目にも涼しげなアイスです。
購入者の年齢層は先ほどのアイスボックスとは反対に、60代~80代と上の世代が比較的多いようです。
(C) ウレコン powered by True Data
固い氷ではなく、冷凍庫から出した直後でもサクサクで食べやすいところも支持されているのかもしれません。
販売推移の昨年との違いは?
今年はどれくらいアイスの売れ行きが伸びたのでしょうか?True Dataの分析ツール「ドルフィンアイ」(スーパーマーケット版)を使って、昨年との比較をしてみたいと思います。次のグラフは「アイスボックス」「サクレ」をブランドごとにまとめて集計した週ごとの売上金額(来店客100万人あたり)、実線が本年で点線が前年の売り上げです。
アイスボックス
サクレ
(C) ドルフィンアイ powered by True Data
折れ線グラフの頂上になっている7月16日週の売上を見てみると、「アイスボックス」は前年比130%、「サクレ」は前年比159%と大きく伸ばしていることがわかります。今年は春から気温が高かったためか、どちらの商品も3月ごろから前年を上回る売り上げだったことも見て取れました。
今年は残暑も厳しいとか。暑さをやわらげてくれる氷菓の出番はまだまだ長そうです。販売再開が待ち遠しいですね。
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