さば缶、ただいま人気沸騰中

みなさん、しめさばの握りは好きですか? 子どもの頃はあんまり好きではなかったのですが、お寿司屋さんで、しめさば の握りをおいしく食べられるようになって、大人になったことを実感したまことです。まさに、子どもと大人を分けるのは「しめさば」といっても過言ではありません(!?)

さて、さばといえば、最近さば缶の販売が好調を通り越して、絶好調なのをご存知の方も多いはず。生産量がツナ缶を抜いて、現在1位になっているそうです。

日本缶詰びん詰レトルト食品協会のまとめでは、この10年間の生産数量をみると、ツナ缶がサバ缶などを抑え、魚の缶詰の代表格として君臨していた。ところが両者の差が徐々に縮まり平成24年に僅差に。26年にサバ缶がツナ缶を抜いた。デッドヒートの後、昨年はサバ缶がツナ缶に大きく差をつけ、今や魚の缶詰を代表している。(産経新聞 「サバ缶の人気沸騰、生産数量でツナ缶しのぐ 健康志向が追い風」)

このブームの背景にあるのが、やはり「健康志向」なのだそうです。

さばには、DHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれています。DHAの効果としては、脳の活性化や中性脂肪を抑えるといったものがあるそうです。マルハニチロと島根大学医学部橋本教授の臨床研究の結果によれば、DHAは認知症を予防する効果があるとのことです。

このDHAですが、残念ながら人間は体内で作ることができないので、食べ物から摂取する必要があります。魚でDHAが多いのは、イワシやさばなどのいわゆる青い背の魚(青魚)やマグロのトロですが、さすがにDHAを採るために、毎日トロを食べ続けるのはつらいですね。

理想的なDHAの摂取量は、一日に1g~1.5gだそうです。このDHAを手ごろに採るには、やはり缶詰がよさそうです。

【 DHAを豊富に含む缶詰等 】

さば水煮缶詰 1300 mg
いわし水煮缶詰 1200 mg
さば しめさば 2600 mg
いわし かば焼 缶詰 1400 mg
さんま かば焼 缶詰 1200 mg
さんま 味付 缶詰 1700 mg
からふとます 水煮 缶詰 530 mg

可食部100gあたりに含まれるDHAの量
※文部科学省「日本食品標準成分表 2015年版(七訂)脂肪酸成分表」に基づいた
一般的な缶詰についての計算値です。 ( 「DHAのチカラ」から抜粋)

つまり、市販のさば缶は190g程度なので、ちょうど2人で1缶食べれば、だいたい理想的な数値になるそうです。

そこで、さば缶の売れ行きをウレコンで見てみました。

さば缶シェア1位は、「マルハニチロ さば水煮」

ウレコンでは、さば缶だけのカテゴリはなく「水産缶詰(マグロ・カツオ以外)」 カテゴリに分類されています。このカテゴリを分析しました。

1位は、「マルハニチロ さば水煮 190g」でした。

さばを塩だけで味付けした商品で、骨までやわらかく、すべて食べることができます。

出典:マルハニチロ

2位は、「極洋 キョクヨー さば水煮 EO 6号缶 190g」です。

出典:極洋

3位は、ニッスイ SABA水煮 150g でした。

出典:ニッスイ

さば缶の販売単価が上昇中

まさにブームと言っていいくらいのさば缶ですが、原材料が足りないということで最近は品薄感がでていて、価格が上昇傾向にあることが話題です。

先ほど紹介したトップ3の販売価格の推移を、ウレコンを使って昨年と比較してみましょう。

3つの商品ともに、前年同期に比較すると値段があがっているようです。手ごろな価格で人気が出たさば缶ですので、気になるところですね。

さばの水煮でアイデアレシピ

人気の上位を占めるのは水煮ですね。さばと言えば、味噌煮だと思うのは古かったようです。水煮はいろいろな食材と組み合わせて、調理できるのも人気の秘密のようです。マルハニチロでは、いくつか簡単レシピを紹介しています。個人的には「さば納豆ごはん」に驚きました。

インターネットを検索してみると、いろいろな調理法があるようです。ぜひ1度、なにか新しいチャレンジをしてみるのはいかがでしょうか?

まこと的には、平成最後(←使ってみたかった) に、さば缶のトマトチーズ焼きをチャレンジしてみたいと思います!

出典:マルハニチロ