今年は10月に入っても季節外れの暑さが続きましたが、最近はだいぶ気温も下がり、少しずつ冬が近付いてくる気配を感じます。
秋の深まりと共に徐々に気になってくるのはそう、乾燥です!
特に近年は手洗いやアルコール消毒をする機会も増え、手の乾燥が気になる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は今年の冬本番に備えて、市場ではどのハンドクリームが、どのような人に多く購入されているのかID-POSデータを使って分析していこうと思います!
「ハンドクリーム」カテゴリのランキングTOP10は?
まずは「ハンドクリーム」カテゴリの市場シェアランキングを見てみましょう。集計期間は2022年7月1日~2022年9月30日です。
1位は花王の「アトリックス ハンドクリーム 50g」、次いで2位は資生堂の「資生堂 尿素10%クリーム チューブ 60g」でした。
どちらも前期間(2022年6月1日~2022年8月31日)から継続して1位、2位となっていることが分かり、根強い人気があることが窺えます。
3位は、前期間の5位から順位を上げた「コエンリッチQ10 薬用エクストラガードハンドクリーム 80g」でした。
リピート率については少し低めな数字が並んでいる印象を受けますが、ランキング上位3商品のリピート率は「ハンドクリーム」カテゴリの平均リピート率である3.79%を越えています。
上位3位の購買データを深掘り!
ここからは、上位3商品の購買の特徴を少し深掘りしていこうと思います。
まずは1位の「アトリックス ハンドクリーム 50g」を見てみましょう。
購入者の男女比については、「ハンドクリーム」カテゴリの平均値と比較すると男性の方が3%高くなっており、年代別のデータに着目してみると60代~80代、特に70代からの支持が強いことが分かります。
また、高年層からの支持が強い一方で、20代においてもカテゴリ平均との大きな乖離は見られず、30代~40代に比べ20代からより強い支持を受けていることが分かる興味深い結果となりました。
次に、2位の「資生堂 尿素10%クリーム チューブ 60g」を見てみましょう。
購入者の男女比は、「ハンドクリーム」カテゴリの平均値と比較しても特に大きく異なる点は見られず、購入者は平均的な男女比で構成されている商品だということが分かります。
年代別のデータに着目してみると50代~70代、特に60代から購入されています。主に60代~80代、特に70代からの支持が強かった1位の「アトリックス ハンドクリーム 50g」と比較すると、少し下の世代からよく購入されていることが窺えます。
最後に3位の「コエンリッチQ10 薬用エクストラガードハンドクリーム 80g」を見ていきます。
特筆すべきはやはり購入者の年齢層についてです。
20代~50代、特に30代~40代が「ハンドクリーム」カテゴリの平均値を大きく上回っており、かなり強く支持されていることが分かります。
今回深掘りした上位3商品の中でも、唯一20代~40代でカテゴリ平均を上回っており、比較的若年層に購入されているという傾向が窺えます。
おわりに
ID-POSデータを使った分析と聞くと漠然と難しいイメージを抱かれるもしれませんが、このようにウレコンを使えば簡単な操作で気になるカテゴリや商品に焦点を当て、少し深掘りしたデータ分析を行うことができます。
今回は「ハンドクリーム」カテゴリに絞ってランキング順に簡単な分析を行いましたが、他にもご自身で気になるカテゴリや商品の購買データを確認してみると、何か興味深い発見があるかもしれません!
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