暖かい日が続くようになってきましたね。過ごしやすい気温になったのがうれしい反面、花粉にため息が出てしまうこの季節。ウレコンのトップページにある「今月の注目アイテム」に「鼻炎用薬」が登場していたのを見つけたTrue Dataのタコです。
春と関連のある食品・日用品は様々ありますが、今回気になったのは「チョコレート」です。1位は「ガーナ ミルク 50g」(ロッテ)、2位は「ミルクチョコレート 50g」(明治)。どちらも、お菓子作りに使いやすい板チョコですね。
このデータの集計期間は2022年1月1日~2022年3月31日。この時期に売り上げを伸ばしている理由は、ずばりバレンタインデーにありそうです!お菓子作りに使うなら、特に若年層の女性が購入しているのではないかと思いますが、データではどうなっているのでしょうか?今回は「チョコレート」カテゴリをチェックしてみます。
板チョコ2商品のID-POSデータをチェック
それでは、この2商品について詳しく見ていきましょう。リピート率は「ガーナ ミルク 50g」が16.13%、「ミルクチョコレート 50g」が15.16%と、平均越えの人気商品です。しかし、10位までの商品と比べるとリピート率は低め。ほかの商品に比べリピーターは少ない分、多くの人が買うことで売り上げが伸びたとわかります。
では、2商品それぞれの購入者の年齢層はどうなっているのか?チェックしてみると、「ガーナ ミルク」は「チョコレート」全体の平均と比べ、60代以上に人気がある様子。「ミルクチョコレート」は20代・30代にも買われているものの、「ガーナ」同様、70代の購入割合が特に高くなっています。
ちなみに、10位中最もリピート率が高かった3位の「ラミー 3本」(ロッテ)は、リピート率21.65%。こちらは圧倒的に60代・70代に人気です。「チョコレート」の平均的な購入者層は40代が最も多いのですが、上位3商品は高齢層に人気の商品と言えますね。
平均的には高齢層に人気。しかし時系列でチェックしてみると?
では、バレンタインデーのある2月のデータをピンポイントで見ても、高齢層の人気が高いのでしょうか? True Dataの分析ツール「ドルフィンアイ」(スーパーマーケット版)で、女性の購入者の年齢層を詳しくチェックしてみます。
「ガーナ ミルク 50g」と「ミルクチョコレート 50g」、2年間の購入者の年齢層の推移がこちら。横軸は年月を、縦軸は商品購入者全体に対し各年代が占める割合を示しています。
2021年2月と2022年2月、どちらもグラフに変化がありました!直近の22年2月では、「ガーナ」の20代~40代女性の購入割合は2年間の平均より9ポイント高く、「ミルクチョコレート」も平均より10ポイント高い結果に。1年を通して高齢層に人気があるものの、1か月単位で見てみると、2月は若年層の購入が増えていることがわかりました。
ちなみに、「ラミー 3本」の購入者の推移がこちら。秋冬の季節限定商品のため、21年10月以降のデータが表示されています。こちらは、購入層に大きな変化は見られません。板チョコ商品が2月に若年層に売れているのは、やはりバレンタインデーの影響がありそうです。
時系列でID-POSデータを深掘り!
ID-POSを使うことで、人気商品の買われ方をより深掘りできます。商品の平均的な売れ方だけでなく、季節のイベントなどの影響も細かくチェックしてみると、面白い発見がありますね。気になる商品を定点観測してみると、いろんなカテゴリでデータの変化を見つけられるかもしれません!
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