もうすぐ、テレワークに突入してから初の夏休み。True Dataの「いるか」です。
去年は熱海で、家族と一緒に海水浴と温泉旅行を楽しんでいたのですが、今年はなかなか県境を越える旅行も難しそう…。代わりに「おウチで温泉旅行気分を味わいたい!」ということで、今回は「入浴剤」の購買動向をチェックしてみました。
入浴剤の売上は前年を上回るペースで推移
True Dataの購買データ分析ツール「Dolphin Eye」でドラッグストアにおける入浴剤カテゴリの購買動向をチェックしてみたところ、3月30日週以降の売上は前年度を上回るペースで推移しています。この頃といえば、3月25日に都知事が在宅勤務や不要不急の外出自粛を要請した時期でした。翌週の4月7日には東京などの7都道府県で緊急事態宣言が出されるなど、温泉旅行や銭湯・スパに出かけるということも難しくなってきた時期ではないでしょうか。
楽園をイメージした商品が人気
そんな入浴剤カテゴリを「ウレコン」でチェックしてみると、5月~7月の市場シェアランキング1位を獲得したのは「バブクール オリエンタルスパアイランドタイム 12錠」(花王)でした。入浴剤カテゴリの平均リピート率が8.21%というなかで、この商品のリピート率は13.49%と平均を上回っており、ファンを獲得している様子がうかがえます。
メーカーの商品サイトによると、次のように紹介があります。
そこはターコイズブルーの海に囲まれた東洋の楽園。たっぷりの太陽と雨に、大きな花々と果実が咲き乱れる。開放感あふれる、4つの香り詰め合わせです。汗ばむ季節のだるい夏バテ感(疲労感)に。入浴中も湯上がりも爽快。
出典:花王株式会社 商品紹介ページより
パッケージも、バリ島のおしゃれヴィラで、マッサージを受けているような雰囲気が漂っていて、なんだかバカンス気分が味わえそうです。
購買者層は、入浴剤カテゴリ全体よりも女性の比率がやや高く、また40~50代の人気を集めています。
2位はリピート率20%越え!
続く2位にランクインした商品は「バブ 森の香り 20錠」(花王)。入浴剤といえば、この香りのイメージする方も少なくないのではないでしょうか。この商品の注目ポイントは20.34%という高いリピート率です。
購買者層をチェックしてみると、入浴剤カテゴリ全体よりも男性比率と年齢層が高めになっています。
「森の香り」は「ゆずの香り」とともに1983年に発売されたロングセラー商品(当時は5錠入り)。長年にわたりファンに愛され続けてきた商品だといえそうです。
入浴剤で観光業を応援する取り組みも
バラエティに富む「入浴剤」は、その購買者層も様々ですね。
コロナ禍で観光業界への影響も大きいようですが、入浴剤メーカーやドラッグストアの中には、「入浴剤の売り上げの一部を観光業界応援に活用する」という取り組みをされているケースもあるようです。なんだか素敵だなと思いました。
いつか、また温泉地で観光ができる日にむけて、今はいろいろな入浴剤を使って「イエナカスパ」での温泉気分を楽しみたいと思います!