いよいよ待望の年末年始ですね。忘年会、新年会の予定を調整しないと、仕事が回らない状況になるので、困っているまことです。
みなさんも年末進行で、普段よりも仕事量が増えて、疲れている人も多いのではないでしょうか? そこで、昔から手軽に素早く疲労回復できる「栄養ドリンク」について調べてみました。
「平成」に絡んだ話題が取り上げられることが多い昨今ですが、栄養ドリンクにちなんだものといえば、平成元年(1989年)の新語・流行語大賞の流行語部門で銅賞を受賞したのが、第一三共ヘルスケアが発売した栄養ドリンク剤「リゲイン(Regain)」のCMで使われたキャッチコピー「24時間戦えますか。」です。
出典:第一三共ヘルスケア
第一三共ヘルスケアによれば、「ここ一番という時に“元気に頑張る人”を応援するドリンク」、それが「Regainシリーズ」だそうです。
平成元年、時任三郎さんが扮する白いスーツのビジネスマンが活躍するCMが大きな話題を集めて、CMソング「勇気のしるし」(牛若丸三郎太)は、60万枚を売り上げました。今も、応援歌などで使われていることも多い曲ですね。
このように時代を作るほどの高い人気を持つ栄養ドリンクですが、大きく分けて3つの種類「第2類医薬品」「第3類医薬品」「医薬部外品」があります。これは薬機法で定められた区分です。医薬品と医薬部外品の区別は、次のようになります。
「一般用医薬品」は第1類〜第3類に分けられます。 分類は以下の通り。
第1類…副作用など、特に注意が必要なもので、薬剤師による販売が義務のもの。
第2類…薬剤師や販売者からの説明を努力義務としているもの。
第3類…それら以外。 風邪薬や頭痛薬、皮膚薬などがありますね。
一方の「医薬部外品」は、症状の防止や衛生が目的の薬です。 「医薬品」よりも人体への作用は弱く、「薬用」という表示は「医薬部外品」を意味します。 栄養ドリンクやシャンプー、育毛剤などにも「医薬部外品・薬用」のものがあります。
ここで疑問に思った人もいるのではないかと思います。「レッドブル」などのエナジードリンクはどうなのか?
日本国内においては、「レッドブル」や「モンスターエナジー 」は、オリジナルとは一部成分を代えるなどして、清涼飲料水として販売されています。後ほど、購入年齢層など詳細を見ていきますので、まずは、医薬品として販売されている栄養ドリンクのランキングを見てみましょう。
医薬品:栄養ドリンク剤ランキング1位はこれだ
上位を占めるのは、「リポビタンゴールド」、「ユンケル」といった皆さんも1度は見聞きしたことがあるブランドで、3位以降も有名ブランドが続きます。
現在、マーケットシェア1位は、「リポビタンゴールドX」 です。
出典:リポビタンゴールドX
1位に輝く「リポビタンゴールド」の販売状況を、さらに詳しく見てみましょう。
グラフから分かるように、他社を倍以上引き離しての首位です。また、リピート率が平均よりも高く、根強いファンが多いことがわかります。
上記の購入年齢層をみると、もっとも購入しているのが70代となっています。
購入時間帯をみると、午前中が多いです。午前中にお買い物をすることが多いシニア層が、「いつものリポビタン」を定期購入している様子が目に浮かびます。
清涼飲料水:栄養ドリンク剤ランキング1位は?レッドブルではなく、○○!
次は、清涼飲料水として販売されている栄養ドリンクをみてみましょう。
「レッドブル」や「モンスターエナジー」よりも売れている商品は、「デカビタC ダブルスーパーチャージ」でした。
出典:サントリー食品インターナショナル株式会社
「リポビタンゴールド」と比較して見てみましょう。まずは、シェアとリピート率です。
「デカビタC」も、「リポビタンゴールド」と同様にリピート率が高いことが分かります。しかし、購入時間帯や購入年齢層で、大きな違いがありました。
購入年齢層のトップは40代と低く、購入時間帯は夕方以降にピークを迎えます。働き盛り世代が「もうひとがんばり!」と、仕事の疲れをリフレッシュしている様子が目に浮かびます。
参考に、エナジードリンクについても見てみましょう。代表的ブランドである「モンスターエナジー」の購入年齢層を分析しましょう。
出典:モンスターエナジー公式サイト
こちらは、さらに購入する年齢層が若くなっています。20代にピークを迎えるのはとても特徴的ですね。
栄養ドリンクは、ブランドによって、大きく購入する年齢層が違うことが分かりました。まことは、全世代対応型マーケターを目指しているので、「モンスターエナジー」、「デカビタC」、「リポビタンゴールド」のすべて飲んで、年末年始の疲れを癒やしたいと思います。