やっと秋らしくなってまいりましたが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか、まことです。
秋と言えば、やはり食。食と言えば、最近、ロングセラー製品の販売終了のニュースが全国を駆け巡りましたね。
代表格は、チョコフレーク、そしてキスミント。
報道によりますと、チョコフレークは2019年の夏までに、生産終了するそうです。
森永製菓は28日、2019年夏までにチョコレート付きコーンフレーク「チョコフレーク」の生産を終了すると発表した。同商品を生産するグループの森永スナック食品(千葉県野田市)の工場も19年12月に閉鎖する。「チョコフレーク」は1967年発売のロングセラーだが、近年は多様なチョコレート商品が売り出され人気が低迷。販売が落ち込んでいた。
チョコフレークは、1967年に発売され、長年にわたって親しまれてきました。CM出演者も、荻野目洋子さんに、坂井真紀さんと時代を代表するタレントが出演しています。
バブリーダンス(大阪府立登美丘高校のダンス部が、ヒット曲「ダンシングヒーロー」に乗せて踊ったダンスのこと)で、注目をあびた荻野目洋子さんは、「チョコフレークよ永遠に。」というタイトルでブログを更新しました。
チョコフレークよ永遠に。(2018.9.28 更新)(荻野目洋子オフィシャルブログ)
あー、終わってしまうなんて。
(ため息)悲し過ぎます。(ため息)今夜は早く眠ろうと思っていたのに…眠れない夜になりそうです。
また、江崎グリコの1987年発売のガム「キスミント」も、ほぼ同時期に販売を打ち切ると報道されました。
キスミント販売終了 競合品増え苦戦 (朝日新聞デジタル)
軽快なリズムに乗せたCMで知られる、江崎グリコのガム「キスミント」が店頭からもうすぐ姿を消す。すでに生産は終了しており、在庫が無くなれば販売が終わるという。
チョコフレークは、国内チョコ市場が成長しているにも関わらず販売終了、キスミントは、国内ガム市場が減少していることもありでの販売終了、と状況は違っているようです。
ここで、まことは、この製品の売り上げを見てみたいと思って、立ち上がりました(バン!)。
チョコレート売上トップ10はロングセラー商品
まず、チョコレートの売り上げトップ10を見てみましょう。
1位 ガーナミルク、2位 ジャイアントカプリコ、3位 コアラのマーチ と、ロングセラー商品が上位を占めています。残念ながら、チョコフレークは10位以内に入っていませんでした。
衝撃! チョコフレークの売上には地域差があった!!
さらに調べたところ、森永チョコフレークありました。52位です。リピート率は、平均値よりも高いリピート率 11.07% ですので、固定ファンが多い商品だと分かります。チョコフレークは、バリエーションが多く、1つの商品だけということではありません。今回そのバリエーションの中で一位になったのは、森永チョコフレーク 114gです。
前回のそうめんとなぜか同じ傾向なのですが、地域によって、売れているところとそうでないところがあるのがおもしろいです。50位以内に入っているのは、関東と近畿のみです。不思議ですね。
関東地区のチョコフレーク売上
近畿地区のチョコフレークの売上
購入する人が年齢が上がってきたから、売上が落ちているのかと思って、年齢層を見てみると、40代がピークですので、それほどファンの高齢化が進んでいるわけではなさそうです。
チョコフレーク購入の年齢層
機能重視?! ガム売上トップ10
では、「キスミント」を見てみましょう。
まずは、ガムの売上トップ10です。
キシリトール入りのガムが、1位、2位、4位とランクイン。さらに、まことが注目したのは、10位にランクインしている「ロッテ 歯につきにくいガム板(記憶力を維持するタイプ)」です。
ガムを普段食べないので、この商品を初めて知りました。「ロッテ 歯につきにくいガム板(記憶力を維持するタイプ)」は、イチョウ葉抽出物のチカラで記憶力を維持する、機能性表示食品なのだそうです。商品説明を読むと、個人的に今すぐイチョウ葉抽出物を体内に注入したくなった秋の夜です。
イチョウ葉抽出物とは、ハーブティーなどにも利用されているイチョウ(Ginkgo biloba)の緑葉を乾燥し、抽出したエキスです。中高年の方の記憶力(言葉や図形などを覚えたり、思い出す能力)を維持する機能があると報告されています。 (ロッテ 商品ページ)
キスミントからポスカへ
問題のキスミントですが、トップ100までみたところ入っていません。ということで、さらに詳しい情報を今回も「Dolphin Eye」を使って調べてみることにしましょう。
江崎グリコのチューインガム商品の売り上げ(ドラッグストア)をみると、ウォータリングキスミント グレープ&ピーチ が、151位にランクインしていました。
現在、江崎グリコのチューインガム商品では、キスミントよりも、ポスカブランドのチューインガム商品の方が上位に来ています。ポスカは、むし歯の原因となる酸をつくらない食品素材で、北海道産じゃがいも由来のカルシウム食品素材だそうです。チューインガム商品トップ10商品と同じように、機能性が重視された商品です。日本歯科医師会 /日本学校保健会/日本学校歯科医会が推薦しているそうです。
チューインガムは、機能性を重視する時代になったということでしょうか?
今回、チョコフレークとキスミントのニュースをみて感じたのは、世代の違いによる嗜好の違いだけではなく、世の中が機能性を重視するようになっているなど、ライフスタイルの変化も商品の売れ行きに影響を与えるのでは?ということでした。
まことも、記憶力を呼び戻すために機能性食品をしっかりとっていきたいと思います。(イチョウ葉抽出物にくぎ付け)
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