寒さ厳しく、乾燥した毎日が続いていますね。小中学生のころは、徒歩・自転車での通学や、体育の授業などで屋外に出ることが多く、この時期には唇が乾燥して、ひび割れしたこともある、まことです。
唇が荒れると、切れて出血し、痛みが走ったりもします。肌はひび割れしたことがないので、唇は肌以上にデリケートで乾燥しやすいのかもしれません。
昔を思い出してみると、冬の乾燥する季節に、唇が荒れっぱなしのままの男性を多く見かけました。もちろん、少数ではありますが、常にリップクリームを使って、唇ケアしていた男性がいたのも事実です。最近は、メンズ用のリップクリームも多く登場しています。となれば、ヘアケア同様、唇ケアは大人男性のマナー??なのかもしれません。
唇が荒れる原因には、様々なものがあるようです。例えば、体調不良なども一因です。また、唇を舐めるくせがあると、乾燥を助長します。舐めると潤うように思いますが、唾液が乾く時に必要な水分まで奪ってしまい、その結果、更に乾燥するという、悪循環になってしまうようです。
ですので、「しめしめ、得するぞ!」と舌なめずりをすることはおすすめしませんよ。
あと、子供にありがちなのは、「唇の皮をむいてしまう」ことです。唇が荒れてくると、皮膚がたってきて、そこを歯や手でむいてしまって、血が出てしまったなんていう経験がある男性も多いのではないでしょうか?
シェア1位は、あのブランド
リップクリームの売上シェアを見てみましょう。
1位は、「DHC 薬用リップクリーム」です。なんと発売以来出荷本数が1億本を突破したそうです。リピート率も、平均の2.5倍程度とリピートユーザーも多い製品になっています。
購買年齢層を見てみると、20−40歳台が中核を占めています。外出する割合が多い層が購入することが多いのでしょうか?
購入時間を見ても、学校や仕事が終わる夕方から伸びています。
実は、訪日外国人にも大人気の「DHC 薬用リップクリーム」
「訪日観光客に本当に売れている商品は何なのか?」を毎月お知らせする 「インバウンド消費 実売動向レポート <ドラッグストア> 」のNo.32によれば、〈全国〉2018年11月インバウンド消費売上個数ランキングの1位として、「DHC 薬用リップクリーム」がランクインしています。
じつはこの商品、訪日外国人のお土産としてとても人気があるのです。上記のインバウンド消費売上個数ランキングでも、つねに上位に入っています。人気の商品は、海外に住む人の代わりに商品を購入して転売する「ソーシャルバイヤー」によって定期的に購入されることも多いため、リピート率も高くなる傾向にあります。
〈ドラッグストア2018年11月のインバウンド消費調査〉 子ども用熱冷却シートが急上昇!TOP30に初ランクイン ~購買件数は前年同月に届かず、3か月連続の前年割れ~
男性購入比率が高いリップクリームは?
さらにランキングを分析して、男性の購入比率が高い人気商品を調べました。注目したのが、3位に入っている「メンソレータム 薬用リップスティックXD 4G」。リップクリームカテゴリ全体の男性購入比率が12%であるにも関わらず、この商品はなんと購入者の33%が男性です。
男性に選ばれている理由を考えてみました。女性と異なり、男性が選ぶ際は「ツヤ感は求めない」と、まことは推察します。実際に使った人に聞いたところ、ツヤがほとんどないということで、男性が使用しても違和感がないそうです。ダメとはいいませんが、中高年の男性が、つやつや、うるうるなリップクリームをつけて、なまめかしくなるのは、なかなか考えるところがありますね。「メンソレータム 薬用リップスティックXD 4G」以外にも、メンズブランドのリップクリームの商品紹介を読んでみると、ツヤを抑えるのが主流のようです。
さらに、価格も100円前後と非常に手頃であることも、男性購買層が多い理由かも知れません。
冬に乾燥するのは、今後も避けようがありません。また冬だけでなく、夏は紫外線で唇が日焼けしてしまい、荒れて痛くなることもあります。これからはリップクリームを使って、一年中健康的な唇でいたいものですね。