インターネット会員調査とID-POSの傾向比較

比較して分かった2つのデータ傾向の違いとは?

インターネット会員調査データとID-POSの実データを比較してそれぞれの傾向を見てみましょう。
今回は8割がドラッグストアで購入されているOTC医薬品で、2つのデータを比較しました。
実際どのような違いがあるのでしょうか?

・調査期間:1年間
・調査対象:インターネット会員調査(消費者パネル購入調査)、ID-POS(ドラッグストア顧客購買履歴)

インターネット会員調査データの比較とID-POSデータ

上記を見るとインターネット会員調査とID-POSデータでは、購入者あたりの金額や回数には大きな差異が見られないことが分かります。そこで、性年代別の購入者構成比を確認してみました。

胃腸薬の購入者構成に差があるのか?

購入者の構成比を比較しました。※利用者ではなく購入者であることに注意

インターネット会員調査は60代を頂点にした構成比になっています。そして60代男性の割合が突出していることがわかります。それに対しID-POSデータでは、70代以上の高齢者の購入が可視化されています。また、女性30代、40代の購入者構成比もインターネット会員調査に比べて多くなっていることがわかります。

外用鎮痛・消炎剤の購入者構成に差があるのか?

インターネット会員調査は60代を頂点にした構成比になっています。それに対しID-POSデータでは70代以上の高齢者の購入が可視化されています。また、女性30代、40代の購入者構成比もインターネット会員調査に比べて多くなっていることがわかります。

OTC医薬品の購入者構成を比較してデータ傾向を確認

前述のように、胃腸薬と外用鎮痛・消炎剤は、共に同様の違いが見られます。
そこでOTC医薬品全体の性年代別購入者構成比を比較して、それぞれのデータ傾向を確認しました。

インターネット会員調査は男性と60代の構成比が高い。ID-POSデータは70代以上が可視化。

上記のように、購入者の性年代の構成について明らかな違いが見られました。
世の中には完全なデータは存在しないため、それぞれのデータ傾向を把握した上で、実際のマーケティングに活用していくことが重要です。

実際にOTC医薬品が買われている購入者構成を正しく示しているのはどちらだと思われますか?

それを一番理解しているのは、ドラッグストアの店頭でショッパーを相手に直接販売をされている店頭スタッフの皆様なのかもしれません。