「物足りない暑さ」がもたらす、炭酸飲料の売り上げ動向は?

こんにちは、True Dataのマーケティング担当「いるか」です。

先日、当社のブログサイトで流通気象コンサルタントの常盤が「今夏予想される『物足りない暑さ』。MDの注目ポイントは?」というブログを公開しました。

この記事では、「災害級の暑さ」を記録した昨年よりも、今年は気温が下がることが予想されることをふまえ、流通気象コンサルタントの視点から「今年注目の商品」について紹介しています。

ジメジメを吹き飛ばす炭酸飲料

今年の夏は気温の低下に伴い、湿度が高まる可能性も示唆されています。そのような気候においては「のどごしの爽快感が得られる炭酸飲料(無味やビール・発泡酒など、あまり甘くない種類のもの)が注目商品」とのこと。

そもそも2010年頃のハイボールブームをきっかけにした空前の「炭酸ブーム」が訪れてから久しいですが、今年のジメジメした気候によって、炭酸飲料の市場規模がさらに押し上げられる可能性も考えられますね。

当社の購買データ分析ツール「Dolphin Eye」(スーパーマーケット版)によると、「炭酸水」・「炭酸フレーバー」カテゴリは、ほぼすべての月で前年同月比を上回るペースで推移している。

ウレコンで炭酸水カテゴリに注目!

そこで、今回はウレコンの「炭酸水」カテゴリに注目しました。2019年3月~5月の一位はアサヒ飲料の「ウィルキンソン タンサン 500ml」です。

市場シェアは2位以下を大きく引き離し36.27%となっています。またリピート率も、カテゴリ平均の21.32%に対して30.62%と高く、炭酸水の超定番商品として強い存在感を放っています。

価格がリピート率にも影響?

もう一つ気になった商品が11位の友枡飲料「クラブソーダ 炭酸水 500ml」です。リピート率は37.52%とカテゴリ平均を大きく上回っています。また、炭酸水カテゴリ上位につけている500ml商品の価格がおおむね70円以上であるなか、この商品は60円を下回っています。炭酸水をより好んで消費する方には、低価格な商品が選ばれているのかもしれません。

出典:友枡飲料ホームページ

昨年ほど気温の上がらない夏を迎え、どの炭酸飲料が売上を伸ばしていくのか注目していきたいですね!